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【okano'S COLUMN】バッグの印象を決める!?『シボ』って何者? 個性豊かな表情に注目!

【okano'S COLUMN】バッグの印象を決める!?『シボ』って何者? 個性豊かな表情に注目!

皆さんこんにちは!
DANJOのokanoです!

皆さんがお持ちのそのバッグ、笑っていますか?

過ぎ去った夏の置き土産のような、
恐怖!怪談人面バッグokano!!の話をしているわけではありません。

こちらをご覧ください。

バッグに使われている素材である、
『革』にズームインした画像です。

たった4つだけですが、どれもはっきりと違うのがわかりますよね。

今回のテーマは、あらゆる装飾雑貨に使われる素材、『革』の持つ個性的な『表情』ついて。

表情って何のこと?
違いはたしかにわかるけれど、何が違うの?
あまり注目したことなかったな・・・

など、革の表情が作り出す世界、一緒に覗いてみませんか~~(^^)?

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~本日のおしながき~

・バッグの印象は『シボ』で決まる?
・検証!シボでバッグの印象は左右されるか
 その1:シボ大きめ×上品
 その2:シボ小さめ×カジュアル
・結論:『シボ』が操るもの、それは・・・

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バッグの印象は『シボ』で決まる?

先ほどお見せしたこちらの画像。
4つのカットの違い、答えるとしたら、
『ツブツブの大きさ』、ではないでしょうか。

このツブツブは、世間一般でいうところの『シボ』と呼ばれているものです。

では、シボとは?

「革製品のツブツブ」、「凸凹」、という説明も正しいのですが、
もう少し正確にいうのならば、
紙・革・プラスチックなどの素材へ、
加工によってつけられた表面の凸凹のこと。

技術の由来は、中世のヨーロッパで行われていた、
羊皮紙への模様付けが基礎となっているそうです。

現代から1000年以上も前なのに、
今と同じく装飾としての役割があったこと、
古代とのつながりを感じてエモくないですか・・・

日本語の音としては、『皺』に近いようですね。
しわ加工とシボ加工、まあ否定はできないといったレベルでしょうか。

一般的に、

シボの大きさが大きいほど、カジュアル

細かければ細かいほど、より上品に見える

といわれています。

この画像で言えば、左上が最もカジュアル。
右下のスムースでシボを感じさせない画像が、最もキレイめスタイルにおすすめ、ということになりますね。

さてでは、その印象は確かなのか?

お見せした4つの素材、バッグの全容がこちら!

LORISTELLA / ISABELLA レザー 2WAY トートバッグ

YAHKI / シュリンクレザー ワンショルダーバッグ

ORSETTO / RACCOLTO ワンショルダーバッグ

VIOLAd'ORO / REMY イタリアンレザー 2wayトートバッグ(M)

いかがでしょうか?

一般的な意見の通り!
ではないものも混じっていた、と思われた方がいらっしゃれば、 okanoの計略は成功です。

しかし同時に、

『革の表情だけでバッグの印象は決まらない』

と思われた方も大勢いらっしゃるはず。
バッグ全体を見てから印象が固まった方は、根底にこのお考えがあるはずです。

それは、okanoも重々承知の助。

フォルム、
サイズ、
持ち方、
金具の有無、
素材の組み合わせ、

などの他の要素がなければ、『バッグ』という一品は完成しません。

ですが、okanoはまだ知りたいのです。
『シボ』、つまり革の表情が、
どれほどバッグの印象に影響を及ぼしているのか。

DANJOのラインナップの中から厳選した4つのバッグを元に、フォルムと用途の影響も考えながら、検証していきます!!

検証!シボでバッグの印象は左右されるか

先ほど紹介しましたが、一般的にいわれているシボの印象をおさらいしておきますと、

1.シボが大きければ、カジュアルに見える
2.シボが小さければ、上品に見える

ということでした。

DANJOのラインナップからも、この意見通りのバッグはたくさんございます。

シボの大きいバッグですと、YAHKIのこちらのバッグ。

YAHKI / シュリンクレザー ワンショルダーバッグ

近づかなくとも、くっきりとしたシボが見て取れます。
ワンショルダーという形も相まって、ラフにカジュアルに持てるイメージです。

シボ小さめなら、ヴィオラドーロ VIOLAd'OROより、上品さMAXのスムースレザートート。

VIOLAd'ORO / REMY イタリアンレザー トートバッグ(L)

この滑らかな光沢は、シボをほとんど感じさせない上質なスムースレザーだからこそ。
ハンドバッグとして持つと、一層上品な印象ですよね。

さてでは、ここからが本題。

上記の法則を突き崩すバッグは存在するのか?
見ていきましょう!

検証1:シボ大きめ×上品

LORISTELLA / EMMA minni レザー 2WAY ハンドバッグ

金具を取り付けて巾着型にも、外せば口の広いミニバッグとして、 2wayで楽しめるのがこちら。
跳ね返す光の加減が緩やかで、触れると意外にも柔らかな質感に驚くはず。

シボが大きい=野性的といったイメージをいい意味で払拭した、シボ大きめ×上品を体現しているバッグです。

LILY / WILE レザー 2way トートバッグ(M)

あらゆるシーンにフィットするこちらのトートバッグ。
優等生顔ながら、大きめのシボのおかげで存在感が際立っています。

ブラックならば、適度なツヤ感が本革らしい高級感を。
シルバーだとシボの表情が際立つ印象。

ブラックとシルバーで印象が大きく変わる、シボ使いが巧みなバッグです!

【シボ大きめ×上品】アイテムのおすすめは以下よりどうぞ!

検証2:シボ小さめ×カジュアル

ショルダーでもハンドでも持てるミニマルなサイズ感で、出かけたくなるアクティブな気持ちを盛り立ててくれるのがこちらのバッグ。

そのはつらつさも良いですが、大人の女性にも持ちやすい上品さも兼ね備えていて、バランスの良い仕上がりに。

この絶妙なバランスは、スムースなシボが反射する淡い光があってこそだと思いませんか?

手に吸い付くような優しい手触りが、ヌメ革の本気を感じさせる一品。
スクエア型のキャッチーなフォルムと、落ち着いたたたずまいが同居する秘密は、内側からにじみ出るような光沢のおかげ。
シボをほとんど感じさせない滑らかな革だからこそなせる技です!

【シボ細かめ×カジュアル】アイテムのおすすめは以下よりどうぞ!

結論:『シボ』が操るもの、それは・・・

okanoは学びました。

木を見て森を見ず。
今回、『シボの大きさ』にフォーカスして検証を進めてきて見えたのは、

シボは光を操る

ということ。

バッグ全体を俯瞰したときにこそ見えてくる、光。

その光こそ、バッグの印象を左右しているのではないでしょうか。

大きめのシボは、それだけ光を反射する表面積が大きいから、より輝いて見え、主張が強くなる。

逆に、シボが小さければ小さいほど、細やかな粒の連なりになって、光をグラデーション状に跳ね返し、穏やかな表情になる。

さらに、ひとつひとつのシボを形作っている溝。

この深さも深~く関係していて、深ければ、大きめのシボのような存在感のある印象に。
浅ければ、小さいシボと似た穏やかな印象となるように感じました。

光の陰影が見た目上の印象を大きく左右している

とするならば、
革の表情と呼ばれる『シボ』は、
バッグを選ぶ上で重要な要素となる

というのが、今回の検証でokanoが得たひとつの結論。

他にもまだまだ検証すべき点も見えてきましたが、それはまた別の機会にお付き合いいただければと思います!

このバッグ、ちょっとかわいすぎる・・・
大人っぽすぎる・・・
なにかしっくりこない・・・

なんて感じたなら、
革の表情である『シボ』に注目してみてください!

シボの大きさやしわの深さ、光沢感にこだわれば、好みドンピシャのバッグに出会えるかもしれませんよ!

それではまた次回のコラムでお会いしましょう!

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